2017/04

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熱い夏の日だ
世間は夏休みだというのに
ここには
大学に落ちた馬鹿共が集まってくる

ここはKAWAI塾
a.k.a.死の寺子屋





夏を制する者は受験を制す

俺たちはKAWAI塾へ向かう




夏期講習では人気講師の特別授業はすぐ定員になってしまうよ!?








無駄にクーラーが効いている授業の窓際
講師に指定された問題を黙々と解く俺

セミが鳴いていた


外を見ると上半身裸の幼稚園児がアイスクリームを舐めていた



俺は去年の夏
女とメールしすぎて何も勉強できなかった



少し太った数学教師が
「そこまで」
と言った



俺はペンを置いてイスにもたれた



5問中解けたのは1問だけだった




僕は怯えたように勉強をしていた
KAWAI塾にはたくさんの馬鹿がいた


帰り道
高校のグラウンドでは野球部が練習をしていた
口を開けてその様子を眺めている俺を
三つ編みの制服が追い越した


自転車だ






自転車だ












その夜
俺は母に
「今年も大学全部落ちたらどうする?」
と言った



母は冗談っぽく
「見捨てる」
とだけ答えた












自分の部屋で勉強していると
また外でセミが鳴いていた




パァーン






遠くから花火の音が聞こえた





今日花火大会なのかよ


と僕はつぶやいた



KAWAI塾のテキストが
机の上に散乱していた


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